◇たまプラーザの街


渋谷から二子玉川、溝の口を経て多摩田園都市と呼ばれる東急グループが開発したニュータウンが延々と点在する区間を抜けて終点の中央林間までの間を結ぶ「東急田園都市線」。


特にたまプラーザはアッパーミドルな世帯が住む街として、TBSのテレビドラマ「金曜日の妻たちへ」の舞台となっていました。


金曜日の妻たちが放送されてから36年の月日が経過してもたまプラーザは素敵な街並みを魅せています。


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◇「たまプラーザ」の駅名はどうして名付けられたのか?


田園都市線のあざみ野とか青葉台と言う駅名はよくありそうな駅名ですが、たまプラーザという駅名はちょっと変わった名前だと思います。


ひらがなとカタカナ。


誰が名付けたんでしょうか?


何故、このような名前になったんでしょうか?


どうも不思議です。


なぜこの名前になったのか。


調べてみると、東急電鉄「開発の記録」にでていました。


発案は当時の五島昇社長。


計画段階では「元石川」が仮の駅名だったそうです。


それを五島社長が「元石川」より「たまプラーザ」に変えるよう指示したそうです。


たまは多摩をひらがなで読んだもの。


プラザはスペイン語で広場、駅前広場を中心とした街づくりを目指す同社の基本思想が投影されました。


五島社長は多摩田園都市の中心に、との意図があったようです。


元石川駅だと普通ですが、たまプラーザだとなんだか素敵なイメージが湧きますよね。


◇田園都市線の駅名


東急田園都市線の沿線の駅名は地名を参考にしつつ、地元住民の意見を集めながら決められました。


例えば青葉台や藤が丘は「名前に緑を残したい」という地元の要望を取り入れた。


藤が丘は富士山に見立てた富士塚があることにちなんだ。


たまプラーザ駅周辺にある美しが丘は、この辺りが美しい丘陵地帯だったことが由来だ。ちなみに、たまプラーザという地名はなく、駅名だけで使われています。


◇終わりに


仮名の元石川駅の名前だと現在のように発展していたか、はなはだ疑問です。


やはり、名前って重要ですね。


たまプラーザ駅だけは五島昇社長の思いが込められた駅。


名前の由来の通り田園都市線の中心の駅として、ますます発展していくのではないでしょうか。