2017年も4月になりました。
4月なのに今日は寒いですね。
三寒四温なのかな?
4月は昔の言い方だと卯 ( う )月です。
卯の花が咲く季節だから卯月って言うそうです。
卯の花は真っ白な綺麗な花。
清らかな春にぴったりの花ですね。
「卯の花」って言うと直ぐ「おから」がイメージされます。
「おから」は豆腐のしぼりかすのことですよね。
スーパーでは「卯の花」の名前で惣菜コーナーにあったりします。
「おから」も「卯の花」もどちらも真っ白だから「おから」を「卯の花」と言うんですね。
時代小説読んでたら、おからって雪花菜って書いてありました。
雪花菜かなんと美しい言いかたなんでしょう。
卯月→卯の花→ 雪花菜
全て白のイメージ。
白は清潔な印象で気分を一新させてくれます。
新年度に新入生に社会人、街や学校や会社も最初は何もない状態、真っ白からのスタートです。
4月からは心機一転、気分も変えてみたいものです。
四国生まれの私は、「卯の花」のことを「キラズ」と言ってました。
「キラズ」は白とは全く関係ない。
なんでなんだろうと思っていると、落語の話にわかりやすく説明していたくだりがありました。
桂米朝の得意「鹿政談」より抜粋
オカラのことを関東の方では「卯の花」と言いまして、関西では昔「キラズ」と言うたもんです。
卯の花は分かりますわ、白おてパラパラとなって卯の花みたいやけど、キラズが分からん。
「何でキラズと言いまんねん?」と聞きました。
「豆腐は切って食べる、オカラは切れへんさかい切らずや」何でそんな苦労して言いえんならんかいうと、カラという言葉はゲンの悪い言葉でしてね、ことに我々のよおな興行ものの世界で客席が空(カラ)てな、こんな困ったことはないんで、これを言い換えるんですな、キラズて。
むかし楽屋で、「オカラ買おてこい」てなこと言うたら張り倒されたもんで。
「なんちゅうゲンの悪いことぬかすねん、キラズを買おてきて、オオイリにせえ」あれ、炒りつけるよおにして炊くもんでっさかいな。
「キラズで大炒り(大入り)にせえ」芸人ちゅうもんはしょ~もないことで喜んでた、空と大入りえらい違いやさかい。
なんだか面白い話ですね。