昭和40年代の桜木町駅です。
随分、美しい風景ですね。
毎日、通勤や通学に乗っている電車。
電車の中で忘れものをしたことはないですか?
私は忘れもの常習犯で、今までに電車の中に忘れたものは数数えられないほどです。
傘は当然のように財布、携帯、コート、ボストンバック等…ほんとに嫌になってしまいます。
日本で初めての鉄道の「忘れもの」はいつで何だったかわかりますか?
それはここ桜木町駅、旧横浜駅での「忘れもの」が初めての「忘れもの」なんです。
★初めての「忘れもの」
1872年 ( 明治5年 ) 6月12 日に品川駅 -横浜駅(現在の桜木町駅)間が仮開業しました。
ちょうど仮営業をはじめた初日のことでした。
品川から乗車した一人の客がホームで下駄を脱ぎ座席に座って横浜まで行ってしまったのです。
列車は履物を脱いで乗るものだと思いこんでしまったのです。
かくて、そのお客は横浜で降りる時には横浜のホームには下駄はありませんでした。
お客さんは大慌てだったとか…。
品川のホームには下駄がそのまま残ったままなんですから。
嘘のような本当の話です。
これが鉄道での「忘れもの」の第一号でした。
ああ、鉄道の仮営業の初日から「忘れもの」がおきてたなんて驚きです。
でも、当時の人からすると、西洋の文化にはなれていませんから室内に入るには履物は脱いで入る方が常識だったのかも知れません。
※資料の写真は桜木町駅の展示物を写したものです。
日付は新暦で表示しています。