『あさが来た』NHK連続ドラマに平塚雷鳥役として大島優子が登場すると言う。






大島優子が平塚らいてう役「あさが来た」切り札出演








平塚雷鳥と言えば塩原事件が有名である。


★塩原事件


森田草平は夏目漱石の門下生で、妻あり子どもありながら、踊りの師匠とも恋愛関係にあり、厭世観に取りつかれた文学青年。


平塚雷鳥は22歳。才女でありながら同じく文学の世界に取りつかれていた文学女学生。


2人は出会ったときに『運命』を感じ
る。



死こそが自分自身を救うものであると、2人は心中を決意。



塩原へと向かう。



平塚雷鳥



「恋のため人のために死するものにあらず。自己を貫かんがためなり」



森田草平



「恋愛以上のものを求め、人格と人格との接触によって、霊と霊との結合を期待した」



この心中は失敗に終わる。



明治時代の新聞は塩原事件として紙面を飾る。



当時の新聞は妻子ある男を誘惑したふしだら女と平塚雷鳥を総攻撃した。



平塚雷鳥は一躍明治のスキャンダラスな存在となる。


どうも、平塚雷鳥は恋する女性と言うよりも女性を超えた存在になりたかったのかも知れない。








NHK連続ドラマに元AKB48の大島優子がキャスティングされた。



なんで、歌手の大島優子なのか?



プロデューサーは歌手の中森明菜を一瞬イメージしたのかも知れない。



中森明菜の歌の中に平塚雷鳥の歌があるからだ。








中森明菜  『原始女性は太陽だった』



恋に落ちて 私は燃え尽きて
孤独という氷河をさまよった
不幸に愛された運命はまた
この心を手まねくけど


太陽が昇る 裸の胸に
いま哀しみさえ
生きる力に変えてく


誰・誰・誰・誰・誰も恨んでないわ
ねぇ 誰・誰・誰・誰・誰か
だから見つめて
揺るぎない私のすべてを


夢に迷い 心は血を流し
報われない想いにただれてた
朝をむかえるため 夜が在ること
教えたのは空と大地


原始に生まれた女のように
ただありのままに
愛をもとめてゆきたい



時代は時として、考えられない人物を作りだす。



明治時代に生まれた平塚雷鳥こそが、明治時代の誰もが理解し得ない人物だったのだろうと思う。



なぜか、人は自分にないものを持った人物、自分が理解し得ない人物に憧れる。



時代をリードする女性たち、広岡浅子から平塚雷鳥、中森明菜から大島優子へと時代とともに女性も変わっていくのです。