健康で元気でいる方法は現代も江戸時代もほとんど変わらなかった。
日本人の死亡理由の一番はがんである。芸能人やスポーツ選手でも、がんでなくなる人がいかに多いか。
結局、現代で長生きしょうと思ったらがんに罹らないことである。
で、がんに罹らない方法を調べてみると
「日本人のためのがん予防法」
1. 喫煙 たばこは吸わない。他人のたばこの煙をできるだけ避ける。
2. 飲酒 飲むなら、節度のある飲酒。
3. 食事 偏らずバランスよく。塩蔵食品、食塩は最小限に。野菜・果物不足にならない。飲食物を熱い状態でとらない。
4. 身体活動 日常生活を活動的に。
5. 体形 中高年男性のBMI(Body Mass Index 肥満度)で21~27、中高年女性で21~25の範囲内になるよう体重を管理。
6. 感染 肝炎ウイルス感染検査と適切な措置を。機会があればピロリ菌検査を。
と言う内容が発表されている。
これに対して江戸時代の学者貝原益軒 「養生訓」では
1. 喫煙。「少(すこし)は益ありといへ共(ども)、損多し。病(やまい)をなす事あり。又火災のうれひあり。習へばくせになり、むさぼりて、後には止めがたし」
2. 飲酒は「酒は天の美禄なり」と
「各人によりてよき程の節あり。
少(すこし)のめば益多く、
多くのめば損多し」
3. 野菜不足には、「脾胃虚して生
菜をいむ人は、乾菜(ほしな)
を煮て食ふべし」
4.「食後に毎度歩行する事、三百歩
すべし。おりおり五六町歩行
するは尤(もっとも)よし」
「流水はくさらず、戸枢(こす
う)はくちざるが如し。是
(これ)うごく者は長久なり」
と述べている。
以上「養生訓」の内容とほぼ同じ内容なのである。
昔も今も健康である方法になんら変わりがない。
健康であるためには、バランス良い食事と適度な運動を続けなければならないと言うことなのである。