「サンタクロース物語」








     


 昔々、とある田舎に、いじわるなおばさあさんと二人の子供が住んでいました。 子供たちは、クリスマスをたいそう楽しみにしていました。 なぜなら、サンタさんがくれるプレゼントを楽しみにしていたのです。 そして、とうとう、その年のクリスマスイブがきました。


 子供たちは、そのおばあさんにせかされて、眠たくありませんでしたが、その晩、床につきました。 そして、いつの間にか、寝てしまいました。 いじわるなおばあさんは、子供たちが寝たのを確認すると、その家の暖炉に向かいました。 そして、薪と油を用意しました。


 夜もふけ、あたりも寝しじまったころ、サンタクロースが子供たちのプレゼントを持って、煙突から入ってこようとしていました。 ちょうどそのとき、おばあさんは、用意してあった薪に油をかけ、火をつけました。 サンタクロースは、丸焼けになってしまいました。


 翌日、子供たちは、目を覚まし、サンタクロースからのプレゼントを探し始めました。 しかし、どこにも見あたりません。それもそのはずです。 子供たちは、どうして今年は、サンタクロースが来ないかをおばあさんに尋ねました。 おばあさんは、たぶん、今年は、サンタクロースは、風邪をひいているのだと答えました。


 それからしばらくして、おばあさんは子供たちに、食事の用意が、できているといいました。 今年は、特大のターキーを用意しているといいました。子供たちは、大喜びで、ターキーを食べました。 そのターキーは、そうそう、おばあさんが、丸焼きにしたサンタクロースを解体し、クリスマスのごちそうにしたのでした。


その後、その家に二度とサンタクロースが来ることはなかったとさ。

これで、物語は、おわりです。 





ほんと、世の中には酷いことをする人がいるものですね。こんなことをしたら二度とサンタクロースが来なくなってあたりまえです。

サンタクロース物語もっと楽しいと思ったら、なんと残酷な物語なんでしょうか。びっくりしました。